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店主初制作ZINE「夜明け前、一番星を見つけて」
¥1,100
書籍紹介『夜明け前、一番星を見つけて』 KAZENONE BOOK店主による、自身初制作のZINE。 間借り本屋の活動をスタートさせた活動の記録。そこに至るまでの苦悩や背景、そして「ちょっとおせっかいな間借り本屋」という一番星を見つけるまでと、これからのこと。 「かつて、何者でもなかったあの頃の自分」に届くように書きました。 とても個人的で、ユニークで再現性に欠けているこの話は、私にしか通用しないことばかりかもしれません。 それでもそんな記録を読んでいただくなかで、同じように悩み、一番星を見つけたいと思っている誰かの心に小さな炎を灯すことができたら。 そんなことを考えながら1冊の本にしました。 印刷は、横浜・妙蓮寺にある「本屋・生活綴方」にご協力をいただき、リソグラフ印刷で、すべて手作業で印刷・製本を行いました。 表紙の紙選びから、デザイン、印刷、丁合、ホチキス留め、裁断……。 すべて自分で作業をすることで、本が作られる過程を知ることができたのもとても良い経験です。 また装画は、イラストレーターの竹本侑樹さんに制作いただきました。裏表紙には自身の似顔絵も。竹本さんとの出会いや、依頼に至る背景は、ZINE内のコラムにて紹介しています。 まさに手作り制作のZINE。 良かったらお手に取ってご覧ください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー <目次> ・はじめに ・本に携わる、何かがしたい ・立ち上げまでに必要だった、パズルのピース ・コラム① 「KAZENONE BOOK」屋号の由来 ・「得意」と「好き」を掛け合わせて、閃いたこと ・場づくりは、メディアづくりに似ている ・HAGISOとの出会い ・「はじめられる人は、強い」夫の言葉に背中を押されて ・コラム② 表紙・装画のこと ・尾久は、私が私らしくいられる町 ・これからのこと ・あとがき 1,100円(税込) 48ページ 編集 安次富陽子 装画 竹本侑樹 デザイン協力 谷さや 印刷協力 本屋・生活綴方
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ほぼ365日グルテンフリー献立日記
¥2,200
書籍紹介『ほぼ365日グルテンフリー献立日記』 もともとフレンチレストランに勤めていた著者が、30代で体調を崩したことをきっかけに、グルテンフリー(小麦除去)の食生活を始め、その経験を活かして制作された本書。 私はがんがん小麦を食べるタイプなのですが、周りにはできる限り小麦を抜くようにしていると話す人がちらほらと見受けられるようになってきました。(年代的なものでしょうか。食への意識が高い知人も多いのかもしれません) 本書は日常の食事をありのまま撮影しているため、お仕事柄食材が豪華な日もあれば、試作が繰り返されている時期は同じ料理のバージョン違いが増えるなど、ちょっと変わった構成に。再現しやすいレシピもあれば、知らない食材の謎レシピも混じっている。 だからこそ小さな発見があったり、他のレシピ本にはない面白さがいいのかなと思います。 『料理も献立も、本来とても自由なものです。私の気ままなごはんをみていただくことで、読者の方も献立をあまりむずかしく考えず、自分を大切にする気持ちで、食べたいものを食べたいときに、自分のために、楽しく料理してくださったらいいなあ。(「はじめに」より)』 こんな著者の考えもとても素敵です。 本書は広げてそのまま料理がしやすいようにか、装丁にも工夫がされています。 『むずかしいことはなく、おいしそうな食材と出合い、シンプルに調理するだけ。この献立日記を読んで少し真似するだけで、毎日の食事作りが自然に体にいいものになるはずです。』(出版社HPより) 著者:たかせさと美 出版社:すみれ書房 ページ数:352ページ 発行年月:2024/11/29
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本の読める場所を求めて
¥1,980
書籍紹介『本の読める場所を求めて』 先日リリースされたiPhoneアプリ「Reads」が本好きの間で話題になっています。 (KAZENONE BOOK店主はAndroidユーザーなのでまだ使えていないのですが…) 仕様はいたって簡単。シンプルに「本の話だけ」をするためのSNSです。 読了や感想にとらわれることなく、読書をもっと自由に、もっと自分らしく楽しむための機能を提供しているのだそう。 このアプリを企画したのが、今回紹介したい本の著者でもある「fuzkue」店主の阿久津隆さん。 ただひたすらに、心ゆくまで本を読める場「fuzkue」を運営されている阿久津さん。 私も以前初台にある店舗に行きましたが、これほどまでに読書に特化された場所は後にも先にも見たことがありません。計算しつくされた店内のサービス設計に感銘を受けた記憶があります。 この本ではなぜfuzkueをはじめるに至ったのかや、お店を確立するまでの試行錯誤の様子、店だけでない「読書の居場所」をつくることへのアイデアなどが綴られています。(きっとそのアイデアの一つ、阿久津さんの構想の中にあって形となったのが、冒頭のアプリでもあるのかなと推察します) 書籍が出たのは2020年と少し前のことになりますが、ただひたすらに「本が好き」で、「本が“ちゃんと”読める場所をつくりたい」と考えて活動されている著者には頭が下がります。 そしてこんなにも本のこと、本を読める場所について考えてくれている人がいることへの安心感も。 場を持つことに興味がある人にとっても参考になる数字なども出ていますよ。 とにかく本好きのすべての人に読んでほしい! 著者:阿久津 隆 出版社:朝日出版社 サイズ:四六判 ページ数:288ページ 発行年月:2020/7/16
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喫茶店の水
¥2,860
書籍紹介『喫茶店の水』 ほかに類書のないフォトエッセイです。 再版を待って入荷しました。 「うわ~なんてところに目を付けた本なんだ~!」と驚いたのが、第一印象。 だって、"喫茶店の水"がテーマなんですよ。 私から見たら、どこにでもある、なんてことないもの。 でもその一つの物体を通して見る世界はとても広い。 背景に移り込む雑貨や家具を見て、行ってみたいなと思う。 コップ一つとっても、デザインがまったく違うことに気づく。 写真と共に綴られるエッセイからは、きっと優しい人なんだろうなあと感じられる著者の心のうちが垣間見える。 『誰もが知る有名な純喫茶や、新世代の喫茶店、ふらりと立ち寄った旅先の喫茶店まで、さまざまな喫茶店の水の写真を掲載。すでに閉店している喫茶店もあり、撮影当時の時間に引き込まれることでしょう。』(出版社HPより) 著者:qp 兵庫県出身。おもに画家として活動している。 近年の個展に「明るさ」(2020年)、「紙の上の音楽」(2021年)、「花の絵」(2023年)があり、それぞれ同名の作品集を出版している。 出版社:左右社 サイズ:A5版変形 ページ数:129ページ 発行年月:2024/11/8
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らせんの日々 ― 作家、福祉に出会う
¥1,980
書籍紹介『らせんの日々 ― 作家、福祉に出会う』 「私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE」(三輪舎)の作者である、作家・安達茉莉子さんの新刊。「私の生活改善運動」は何度も読み、本棚に大事に残している一冊です。 そんな安達さんの新作とあって気になっていたのですが、テーマは「福祉」。自分自身でも今学びたいテーマの一つでもあって、とても興味がありました。 『本書は「福祉」に今まで触れることがなかった作家・安達茉莉子さんが、障害者支援施設などの福祉事業所を取材し、また勤務する職員の語りに耳を傾けることを通して、はじめて福祉に出会い、驚き、これからの社会のヒントを得ていく本です。(中略) 彼女がこれまでに書き綴ってきたテーマである「セルフケア」「自分らしく生きられる世界」の先には必然的に福祉があります。 福祉の現場を描いた本書は、親族の介護や子育ての機会に誰もが出会うことになるであろう読者にとって、福祉の入門書になることを期待することができます。 そしてそれだけでなく、例えば会社勤めしている方や経営されている方にとっては、組織づくりや社内コミュニケーションのヒントにもなるでしょう。』(出版社HPより) 安達さんの目線をとおして語られる、福祉の現場。一見どうどう巡りのように見えるが、確実にせり上がっていく、らせんのような日々。人を大事にする日々の営み。自分のよわさを「ゆるす」こと、揺らぎを肯定することの大切さ……。 読後、私ができること。 それは職員の方の想いや考え、行動を受け取り、またらせんのように積み上げ、誰かを大切に想い行動することなのかもしれません。 追伸:今回ご紹介する本も装丁がとても美しいです。エンボス加工で独特の質感や立体感があり思わず触りたくなります。装丁含め、丸ごとをとても愛おしく思える一冊です。 <目次> プロローグ ここは利用者さんたちが暮らす場所 第1章 クリエイティブな風景、丁寧な支援 第2章 福祉の現場で、自分を表現できた 第3章 その人の人生に思いを巡らせること 第4章 主体性を育てるあたらしい保育 第5章 変化に気づかなければ命にかかわる仕事 第6章 「誰でもできること」をプロフェッショナルに 第7章 知ろうとしないと、歩み寄ることもできない世界 第8章 地域交流から生まれるエンパワーメント 第9章 関係から降りないために 第10章 わからなさを大切に、複雑性と向き合う エピローグ この道が永くつづくように 著者:安達茉莉子 出版社:ぼくみん出版会 判型:B6変形 ページ数:224ページ 発行年月:2025/3/3
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おかたづけ選書
¥100
80%OFF
80%OFF
新サービス「おかたづけ選書」の購入フォームです。 サービスの詳細は、画像にてご確認をください。 <商品購入後の流れ> 1. 商品をご購入 2. 後日、メールにて配送先の住所と、アンケートフォームをお送りします。 3. 不要な本を箱や袋に詰めていただき、当店まで元払いにて郵送していただきます。 4. 後日、選書した本1冊と、あなたをイメージするキーワード、お手紙を同封してお送りします。(手元に届き次第、1週間程度お時間をいただいています) 5. サービス利用後、アンケートに回答いただければ幸いです。 まずは無料でスタートしてみたかったのですが、BASEの設定上難しかったので、まずは100円にてスタートしてみようと思います。(割引期間中のみ、選書した本をお送りする送料のご負担をお願いしております) 年末のおかたづけに、ぜひご活用ください! ※注意点※ kazenonebook@gmail.comよりメールにてご連絡をさせていただきます。 フィルター設定などで届かない場合がないよう、受け入れの設定をお願いいたします。 不明点は、InstagramのDMか、当店メールアドレスよりご連絡くださいませ。 Instagram: https://www.instagram.com/kazenone.book/ メール: kazenonebook@gmail.com
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冬の本
¥1,870
書籍紹介『冬の本』 青が映える、なんとも印象的な装丁。 書店の棚やSNSの紹介などで一度は目にしたことがある方も多いのでは。 出版されたのはもう12年以上前の本ですが、今なお色あせることなく読み進めることのできるエッセイ集です。 「冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。」(出版社HPより) 東北で生まれ育ったからでしょうか。 私は夏よりも、ずっとずっと冬が好き。特にどこまでも突き抜けるような、冬の青い空が大好き。 見開き1ページで、著名な作家の「冬」を感じるエッセイが84人分つまっています。 84人それぞれが異なる、冬の本のかたち。 しんと心静まる、両手で包み込みながら、一遍一遍大切に読み進めたい一冊です。 執筆者一覧: 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 出版社:夏葉社 サイズ:四六判変形 ページ数:200ページ 発行年月:2012/12/20
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ぼくは12歳<新編>
¥748
書籍紹介『ぼくは12歳』 『12歳で自ら命を断った少年は、死の直前まで詩を書き綴っていた。――新たに読者と両親との感動の往復書簡を収録した決定版。』(出版社HPより) こちらの本は、KAZENONE BOOKのInstagramで行っている人気連載「あの人のバイブル」で紹介させていただいた1冊です。 https://www.instagram.com/p/DD9PCNlzSti/?img_index=2 12歳というあまりにも早く空に飛び立ってしまった著者の真史さんが生前に遺した詩は、瑞々しく美しく情景が目に浮かび、同時に読み手の胸をギュッとさせます。 理由もわからず、突然最愛の子供を失った親御さんの文章に言葉もありませんが、同時に自分だったらどうしただろう、どうすればよかったのだろうと、子どもとの向き合い方を考えさせられる本です。 また子どもを持つ人、持たない人に限らず、抱えきれないほどの苦しみや悲しみを持つ人に、自分は一人ではないと思わせてくれる本でもあるのかもしれません。 紹介してくださった奈美さんの言葉を借りるならば「生きづらさを抱える子供たち、大人にもお勧めしたい」一冊です。 著者:岡 真史(高史明・岡百合子編) 出版社:筑摩書房 サイズ:文庫判 ページ数:288ページ 発行年月:1985/12/04
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認知行動療法で「なりたい自分」になる
¥1,650
書籍紹介『認知行動療法で「なりたい自分」になる』 先日休刊してしまった「母の友」を購読していました。中でもある一つの連載に、私はいつも心を救われていました。 それが今回ご紹介する、公認心理師/臨床心理士の高井祐子さんが記した「心のセルフケア~気持ちを軽くするレッスン~」でした。 「頼り上手になろう」「何事もジャッジしない」「口癖を変えよう」「ありのままを受け入れよう」など、誰でも簡単にできる行動ひとつを意識して変えること。それだけで育児生活がずっと楽になるヒントが書かれていて、ずいぶん参考にさせてもらったものです。(あの連載、書籍化しないかなぁ…) なんでこんなにスッと入ってくるのだろう?と思い、高井さんの著書を調べていた時に出会ったこの本。 あまり知らなかったのですが、最近手にした本がたまたまどれも認知行動療法に基づくテーマの本だったので、私はこの手法が自分に合っているのかもしれません。 『生きづらさの原因は「自分はこういう人間だ」という思い込みにあります。こうした思い込みや固定観念から離れることができれば、「なりたい自分」に近づくことができます。と言っても、それは「夢を叶えてキラキラした自分」ではありません。それは「人前に出ても緊張しない自分」であったり、「人の顔色を気にしない自分」であったり、「ちょっとしたことでイライラしたり、クヨクヨ落ち込んだりしない自分」のことを指しています。 ただ、どのような姿であれ、これまでの生き方を手放すにはとても大きな勇気が要ります。まず、今までと違う考え方や行動をしてもいいんだ、と自分自身に許可をしてあげることが大切です。』(出版社HPより) 私、最近本当にちょっとしたことで、怒りっぽいのが悩みの種でして。いつだって朗らかで明るい人でありたいのに、どうにもうまく改善できず、なりたい自分から遠く離れていくことに小さなストレスを抱えていました。 この本では認知行動療法の基本とハウツー(実践法)をバランスよく紹介してくれているので、入門書としても最適な一冊です。 私も「なりたい自分=怒ることがあってもコントロールできる自分」になりたい。少しずつ読み進めて、行動を変えていこうと練習中の毎日です。 著者:高井祐子 出版社:創元社 サイズ:A5判 ページ数:192ページ 発行年月:2021/6/18
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つながるカフェ
¥1,980
書籍紹介『つながるカフェ~コミュニティの<場>をつくる方法』 KAZENONE BOOKのInstagramで行っている人気連載「あの人のバイブル」で紹介させていただいた1冊です。 https://www.instagram.com/p/DFC5RDrz94P/?img_index=1 紹介してくださったのは、荒川区・東尾久でギャラリーとカフェ「OGU MAG+」を営む、店主の齋藤英子さん。 OGU MAGは私が拠点を置く荒川区・尾久エリアのなかでもとても稀有なお店で、老若男女問わず誰もが足を運び、アートが日常に開かれたギャラリー。こうした場所ってとても貴重です。 そんな英子さん、お店を続けていくにあたり、ただコーヒーを売る、アートを見てもらう、だけでなく、どうしたらこの場が良くなっていくのか?どうしたら自分がすべて手をかけずとも、関わってくれた人たちが自主的に何かを育てていく「場」になるのかを模索しているのだそう。 そうしたモヤモヤを解くヒントになった本だったと話します。 『コミュニティカフェを開けば、イベントで人を集めれば、「場づくり」になるのか? 人が出会い、つながる「場」は、どのように立ち上がるのか? 著者自身が手掛け、また訪ねた豊富な事例をもとに考える、「人が成長する場」、「他者とつながる場」、「創発を生む場」としての「カフェ」を成立させるための機微と方法論。』(出版社HPより) 単なる方法論だけでなく、実際に場を生み出し、続けてきた人だからこそ語ることのできる、マイナス面やあるある話に、とても心が救われたのだそう。 「場」を作りたいと考える人にぜひ参考にしていただきたい一冊です。 著者:山納 洋 出版社:学芸出版社 サイズ:四六判 ページ数:184ページ 発行年月:2016/6/1
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台形日誌
¥2,420
書籍紹介『台形日誌』 読書好きあるあるなのかもしれないけれど、テレビやネットの情報、口コミからではなく「本」から、店のことを知ることがままある。 そんなに多い例はないけれど、私にとってこの「台形」はそんな出会いの一つだった。 「台形」は、東京の国立にある、美味しいごはんを出すお店。 店主が綴る、台形の日常がありありと映し出される書き口にすっかり没入してしまい、気づけばすっかり台形ファンに。(まだ行ったことがないくせに偉そうにすみません…) 縄文土器を買って行く小学生、怪しい警察官が突然現れる小説みたいな展開、ときに長い長い旅に出ていく話……。 同じ世界で同じ時代を生きているのか?と思わず疑いたくなるほど、軽妙でときにピリリとさせる本音で書かれたエッセイと、合間に挟まれる美味しいレシピ。 読みながらどこか不思議な気持ちになりつつも、きっとお店を訪れたくなる。そんな本です。 * 本筋とは関係ないのですが、私はこの本をとあるイベントで、装丁家で有名な名久井直子さんが「感銘を受けた装丁」としてご紹介されていたのをきっかけに知りました。 こちらの装丁は佐々木暁さんが担当されており、淡いピンク色の表紙、辞書の紙のようにトロットとした肌触りの本文紙。すごく上品な仕上がりで、ずっと大切に本棚に閉まっておきたくなる一冊です。 著者:伏木庸平 出版社:晶文社 サイズ:A5判変型上製 ページ数:248ページ 発行年月:2023年5月
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風をとおすレッスン:人と人のあいだ
¥1,540
書籍紹介『風をとおすレッスン~人と人のあいだ~』 「ありのままの自分でいい」 「自分らしくありなさい」 そんな言葉を聞くことが増えました。私もそう人に言ったり、自分に言い聞かせることが最近になって増えたような気がします。 けれど「自由」は、他者との関係なしにはありえないと、本書は言います。 他者との関係が風とおしのよいとき、はじめて「ありのままの自分」や「自分らしい自分」でいられるのだ、と。 人と人がSNSなどを通じてつながりすぎたことにより、息苦しくなっている人も多いでしょう。かといってつながりを断ち切れば自由になれるわけでもありません。 だいじなことは、「つながりにとらわれないこと」。 かろやかでしなやかに、誰かや何かにとらわれず、風通しの良い生き方がしたい。 こんなキーワードが今の自分にものすごくしっくりきたこと、そして同じようにきゅっと縮こまっている人がいるのではないかと思い、当店でお迎えしました。 この本を通じてあなたと誰かの間に、そしてあなた自身の中に風をとおすヒントがみつかりますように。 【目次】 はじめに 1章 「私」の中の小さな私たち あひるとかっぱと旅してみれば 「私」の中の小さな私たち 人を絶望から救いあげる力とは 2章 対話と〈間【ま】〉 村の寄り合いとオープンダイアローグ 他人が考えていることが、すべてわかったら……。 対話の空間をつくるために 「むだ」が教えてくれるもの 3章 人への距離 レコードと恋愛 ちがう人生があったかもしれない カメと、期待しないコミュニケーション たまにはダチョウになってみる 「無敵の人」と馬鹿一 4章 物語と焚き火の時間 焚き火の時間 ひとりでいること、いっしょにいること 出会った関係に別れはない おわりに ==== 発行 :創元社 著者 :田中真知 発行日:2023 年 8 月 8 日 ページ数:160ページ
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どんないえにすみたい?
¥1,980
書籍紹介『どんないえにすみたい?』 世界的に有名な建築家であるねずみのヘンリエッタは、さまざまな動物のお客様にとって暮らしやすい家を設計し、内装や家具のデザインまで手掛けます。 常にお客様が望む以上の仕事をするので、誰もがヘンリエッタに仕事を依頼したいと思うほど。 さて、そんなヘンリエッタは、どんないえを設計したのでしょう? りす、おさかな、もぐら、ねこ、うさぎ、いもむし、くま、かわうそ……。大人である私たちは「なるほど、だからこういう設計なのか」ときっと唸らされるでしょう。 現在2歳の我が家の娘も、目を輝かせて何度も読んでいます。ある人のお子様は、ペンを持ち出して、動物たちの生活動線を引いて楽しんでいるのだとか。そのくらい精巧に描かれた絵は細部まで手が込んでいて、動物たちの生活が生き生きと感じられるのです。 読みながら「私もこんな風に、誰かの望みをはるかに超える仕事がしたいものだなあ」と思いふけったりするものです(笑)。 きっと親子の会話も弾むはず。店頭に並べていたときには多くの方が足を止め、童心にかえって目を輝かせていました。 眺めているだけでとってもワクワクする絵本です。 著者:文・ジョージ・メンドーサ、絵・ドリス・スーザン・スミス、訳・木坂涼 出版社:好学社 ページ数:40ページ 発行年月:2022/12/19
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たらふく
¥1,540
\当店店主も、寄稿させていただきました/ 書籍紹介『たらふく』 KAZENONE BOOKの商品のなかでも群を抜いて人気があるのが、街歩きエッセイスト・チヒロさんによるZINEの数々です。 今回はそんなご縁もあり、チヒロさん編集の最新著書「たらふく」に、なんとKAZENONE BOOKの店主・櫻井も執筆の機会をいただきました。 タイトルからもわかる通り、テーマは「食」。 私は父が大好きな蕎麦をキーワードに、幼いころから今までの父との思い出についてエッセイを書かせていただきました。(ちょっぴり恥ずかしいので、父に送るかどうかは悩み中…) 他にもアーティストや芸人さんなど、著名な方の作品もつまっていて見どころ満載です。 私も他の方の作品をお腹を空かせたり、ホロリとしたり、体をいっぱい使いながら読んでいます。 気になる方はぜひお早めに。 ※本作は現在予約販売中です。発送は12月初旬を予定しています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー <執筆者>※五十音順・敬称略 奥中康一郎(えんぷてい)@emptei__ @oknk____ 尾関高文(ザ・ギース)@ojecky 櫻井朝子(KAZENONE BOOK)@kazenone.book 佐々木友紀(YATO・ORAND)@yatobooks シモダヨウヘイ(ブックバーひつじが) @hitsujiga せきしろ @sekishiro2 せせなおこ @s_nao25 曽我部恵一(サニーデイ・サービス)@keiichisokabe @sunny_day_service 高佐一慈(ザ・ギース)@ash.and.d 田中机(破壊ありがとう)@tanakatsukue 中村晴佳(古書フローベルグ)@frobergue べっくやちひろ @beck.0902 ミカミユカリ @miricamu minan(lyrical school)@_manybooks_ @lyricalschool 安澤千尋(かもめと街)@kamometomachi 『たらふく』 B6 / 110ページ 価格:1,540円(税込) 装幀:JAROS @jaros.tokyo 企画・編集:かもめと街 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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We Are Flowers
¥2,750
書籍紹介『We Are Flowers』 表紙のブルーとピンク。 思わず手に取り、飾っておきたくなるデザインが目を引く一冊です。 こちらの本は、横浜市青葉区を拠点に活動する旅する八百屋「青果ミコト屋」と、ブックレーベル&絵本専門店「yackyakcbooks」との共同制作で生まれた絵本です。 テーマは「野菜や果物の花」。 花の絵と共に「あなたはだれ?」と書かれたページをめくると、なんの花かを知ることができる、図鑑のような画集のようなつくりになっています。 普段当たり前に食べている野菜や果物も、植物だから花が咲く。とても当たり前のことだけれど、小さなお子さんはピンとこないかもしれません。いや、大人である私たちも正確にどんな花が咲くのかは知らない方が多いはず。 だからみんなでめくりながら勉強になるし、いつでも手に取れる場所に置いておくだけでもうれしくなるような本なのです。 「循環」をテーマにした紙選びにも注目してください。 見返しに使用されているのは、フードペーパーと呼ばれ、本によってにんじん、じゃがいも、きゃべつと、廃棄される野菜や果物からつくられているのだそう。 表紙は「出番待ちペーパー」といい、印刷の過程で余ってしまった紙を活かした取り組みです。余り紙ではなく「出番待ち」というネーミングもいいですよね。 さらに嬉しいのが、野菜から生まれたオリジナルの栞。これはミコト屋ででた野菜くずをミキサーで攪拌し、和紙の原料に混ぜたもの。野菜の繊維が見てわかるほどの質感。「これも元は野菜だったのか」と思いながら手にすると、感慨もひとしお。一つとして同じ栞はありません。 本だけでなく、本が生まれた背景や裏側が書かれたリーフレットポスター、野菜でできた栞がセットになっています。 まさに1冊まるごと「野菜」がつまった本。 ご自身やお子さんのため、または誰かへのプレゼントに。 ぜひ長く、長くお楽しみください。 === 企画:青果ミコト屋、yackyackbooks イラストレーション:山中タイキ 発行 :yackyackbooks 発行日:2024 年 8 月
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注文に時間がかかるカフェ~たとえば「あ行」が苦手な君に~
¥1,980
書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ~たとえば「あ行」が苦手な君に~』 自分はいままで、どれだけ人の多様性について心を寄せることができていたのか。 そんなことを気づかせてくれた一冊です。 本作は、自身も吃音症でかつて夢をあきらめていた奥村安莉沙が発起人となって、吃音を持つ人だけで運営される「注文に時間がかかるカフェ」の取り組みを追ったもの。 「待つことの先にゆたかな喜びがあること、他者に寄り添うことはひとりひとりの違いを慮ることであると教えてもらった。それを知っているのと知らないのとで、私のあしたは小さく変わる。本書を読んでくださったあなたのあしたもきっと」(本文より) 言葉をめぐる冒険、思いを伝え合う素晴らしさ、待つことの幸福。エッセイの名手・大平一枝が描く、温かな感動の物語です。 目次 序章 言葉を巡る旅への離陸 一章 慣れない体 二章 変わる若者たち 三章 ルーズソックスと母 四章 注カフェ香川同行記 五章 オーストラリア、奥村安莉沙の種 終章 旅の終わり 発売年月 2024年1月 ISBN 978-4-591-18039-6 判型 四六判 サイズ 188mm x 127mm ページ数 239ページ 主な対象年齢・学年 一般 本の種類 単行本 ジャンル エッセイ 定価 1,980円(本体1,800円)
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そんなとき隣に 詩がいます【古本】
¥1,000
SOLD OUT
書籍紹介『そんなとき 隣に詩がいます~鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩~』 どんなに普段は明るい人でも、家族や友人など誰にも話せず、 孤独に悩みと向き合わなければいけないことは、あるのではないかと思います。 話したい、でも話せない。話しづらい。 こちらの本は劇作家・演出家の鴻上尚史さんが、谷川俊太郎さんの詩にふれて心が深く救われた体験をもとに、さまざまな私生活のなかでぶつかる「壁」への治療薬として、谷川さんの詩を処方する。そんなスタイルで綴られています。 例えばこんなとき、手に取ってみてください。 ・さみしくてたまらなくなったら ・毎日、しかめっつらだけになったら ・愛されなかったら ・愛されたら ・大切な人をなくしたら ・家族に疲れたら ・戦争なんて起こってほしくないと思ったら ・歳を重ねることが悲しくなったら ・ことばと仲良くなりたいなら ・おっぱいが好きなら ・生きるパワーが欲しくなったら ・詩が好きになったら あなたの悩みと近いテーマはありましたか。 決して悩みをすっきり解決してくれるわけではないけれど 一人じゃないと思わせてくれる。 まさに「人生処方詩集」です。 ==== 古本状態:非常によい 発行 :大和書房 発行日:2018 年 8 月 26 日 ページ数:264ページ
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海のまちに暮らす
¥1,980
SOLD OUT
イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う弱冠25歳の作家・のもとしゅうへい。 最近では『ユリイカ』による現代詩の新人賞を受賞したことでも話題になりました。 のもとくんは、コロナ禍であった2022年、大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住みました。町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行っています。都市を離れ、真鶴という港町で、土を触りながら感じたこと。 このエッセイ集には、日々の些細な生活の記録がさまざまな視点から描かれています。それぞれのエッセイには、描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。装丁も、のもとくん自身によるものです。誰しもの生活を、やさしく肯定してくれるような一冊です。 (出版社HPより) 著者:のもとしゅうへい 一九九九年高知県生まれ。二〇二〇年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続ける。二〇二四年、芸術総合誌『ユリイカ』による現代詩の年間新人賞「ユリイカの新人」に選出される。著書に、小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。 価格 1,980円(10%税込) サイズ B6 ページ数 120ページ 著者 のもとしゅうへい 装幀 のもとしゅうへい 発行人 川口瞬 発行元 真鶴出版 +++ 店主も5年ほど前に、真鶴出版さんに宿泊させていただいたことがあります。「海のある町」といってもさまざまですが、真鶴は中でも私が好みの、いわゆる漁師町。 きらびやかさ、華やかさ、目だった観光スポットがあるわけではないけれど、住んでいる人々の日々の営みを感じられる、穏やかでのどかな町の雰囲気が大好きです。 そんな真鶴に住まいを移し、生活のなかで感じたことを収めたのもとさんのエッセイ。真鶴での様子がありありと浮かんでくる文章力も必見です。 「たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。 そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。」(あとがきより) 《こんな人におすすめ》 ・真鶴がどんな町か知りたい人 ・海のある町への移住を検討している人 ・瑞々しい文章に触れたい人
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いろいろな本屋のかたち
¥1,650
\当店店主も、寄稿させていただきました/ 大阪の北加賀谷に拠点を構える「本のすみか」さんが主体となって制作された本「いろいろな本屋のかたち」に、KAZENONE BOOK店主の櫻井も参加させていただきました。 この本は実店舗を持たずに、さまざまな形で本屋を運営する全国の書店主たちの体験談をまとめたもの。元々本のすみかの晴奈さんも実店舗をもたずに運営していたずっと前、立ち上げ時に参考になる書籍がなくて苦労されたのだそう。 今はさまざまな形で、自分らしく本屋を開く人が増えています。そんな方々のお役に立ちたいと、一冊の本を制作されました。 微力ながら私も寄稿させていただき、間借り本屋を始めるに至った経緯や、苦労などを綴っています。 これからこうした自由な本屋のかたちを模索したい方にぜひおすすめです。 +++ 移動型・イベント・オンライン・間借り・シェア型書店・他業種の店舗内・山の上など多種多様なかたちで本を売る「いろいろな本屋」の活動について、8名の本屋店主の方々に執筆いただき、まとめた本です。本のすみかの店主も、無店舗時代のことを書いています。 参加本屋:くらしの本 ponte、ブックスタンドYori、Books移動祝祭日、クマヒコ書房、KAZENONE BOOK、杣Books、すなば書房、いどうほんやKOKO、本のすみか 発行:本のすみか ページ数:128 判型:B6判 発行年月日:2024年11月1日 初版 《こんな人におすすめ》 ・無店舗で本屋をはじめたいけれど、何からはじめたらよいか分からない人 ・参考になる事例を知りたい人
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ノックの音が【古本】
¥300
SOLD OUT
当店のインスタ連載「あの人のバイブル」で、エッセイスト・中前結花さんにご紹介いただきました。 ▼詳細はこちら https://www.instagram.com/p/DBvYcliS0Gv/?img_index=1 コメント: 小学生のときに、両親の本棚で見つけた1冊です。この本を読んだことがきっかけで、わたしは本好きになりました。 全編「ノックの音がした。」というフレーズから始まるショートショートで、先が読めずとにかくおもしろい。 「そろそろ、いい具合に忘れたかな?」というタイミングを狙って、何度も読み返しています。大人はもちろん、お子さんにもおすすめ。 +++ ノックの音とともに、二日酔いの男の部屋にあらわれた見知らぬ美女。親しげにふるまう彼女の正体は? いったい、だれのところへ、どんな人が訪れてきたのか。その目的は。これから部屋の中で、どんなことがおこるのか……。 サスペンス、スリラーからコメディーまで、「ノックの音」から始まる様々な事件。意外性あふれるアイデアと洒落たセンスで描く15のショートショート。 判型:文庫 頁数:208頁 古本の状態」かなり良い
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ミウラさんの友達【古本】
¥900
SOLD OUT
当店のインスタ連載「あの人のバイブル」で、エッセイスト・中前結花さんにご紹介いただきました。 ▼詳細はこちら https://www.instagram.com/p/DBvYcliS0Gv/?img_index=1 コメント: 「本の中でいちばん好き」と言っても良いくらいの1冊で、いつでも見えるように棚に立てかけて飾っています。 「トモダチ」という名のロボット作品をミウラさんが手に入れるところから物語がはじまるのですが、この本には、だれにでもきっとある悲しいこと、だれでもきっとわかるうれしいこと、が詰まっている気がするんです。 +++ 大切な関係だって 小さなヒビから パリンと割れてしまう 友達って むずかしい 漫画デビュー20周年記念作品 渾身の描き下ろし漫画 「思ってもなかったな? あたしがさ? ルームシェアするなんて」 話すのは5つの言葉だけ。 不思議な「トモダチ」とのふたり暮らしが始まった 製本:ソフトカバー 頁数:144頁 定価:1,430円 (税込) 古本の状態:かなり良い
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鞠子はすてきな役立たず【古本】
¥700
SOLD OUT
当店のインスタ連載「あの人のバイブル」で、エッセイスト・中前結花さんにご紹介いただきました。 ▼詳細はこちら https://www.instagram.com/p/DBvYcliS0Gv/?img_index=1 コメント: 「働かざるもの、食うべからず」と考えている夫と、専業主婦を希望して趣味を謳歌する妻。価値観の違うふたりのやさしい物語です。 わたしはこれを旅先で読んだのですが、夢中になりすぎて旅行のいちばんの思い出になってしまいました。 わたしもこの夫と同じで、どこか「仕事がすべて」だと思い込んでいたのかなあと思います。心が解かれるような体験でした。 +++ 働かないものも、どんどん食べろ――「金を稼いでこそ、一人前」に縛られない自由な主婦・鞠子と銀行員・小太郎の生活の行方は!? 金の時代の終わりを告げる傑作小説。『趣味で腹いっぱい』改題。 判型:文庫 頁数:240頁 古本状態:かなり良い
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HERE TODAY
¥2,200
編集者・岡本仁の人気インスタグラムを書籍化! あの伝説のカルチャー誌『relax』の元編集長で、現在『暮らしの手帖』、『&Premium』など多くの連載をもつ、編集者・岡本仁の人気インスタグラムを書籍化! 今日しかない今日を撮りつづけて10年間、約8000枚の写真の中から選んだいま、伝えたいもの。伝えたいことを伝えるために挑んだはじめての写真集。 (出版社紹介文より) 著者:岡本 仁 出版社:芸術新聞社 サイズ:A5判変型 ページ数:160ページ 発行年月:2023/2/2 +++ 敬愛する編集者、岡本仁さんの書籍。 岡本さんは文章、街歩きの視点、写真の切り取り方などあらゆることが好きで尊敬して止まない編集者のお一人です。 そんな岡本さんが初めて、文章ではなく写真をメインに出版されたのが本作。 「テキストをなくしちゃったら何にも成立しないのかなって思ったんです。でも、写真を選んでいく段階でキャプション付いていないほうが面白いなってちょっと思ったんです。何かそういうことをやってみたくなったんです。」(本文より) 切り取られた写真だけ見ても、行きたくなる、食べたくなる、見たくなる、感じたくなる。 切り取る力、編む力ーー。 本当に稀有な編集者さんだなあと思うのです。 《こんな人におすすめ》 ・街あるきが好きな人 ・写真が好きな人
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ロゴスと巻貝
¥1,980
小津夜景とは何者なのかが垣間見える、40篇の読書エッセイ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくてもーー 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。 これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。 本書は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。 (出版社紹介文より) 著者:小津夜景 出版社:アノニマ・スタジオ 発行年月:2023/12/28 +++ 自分が好きな本の傾向にどうしても偏りが出てしまうので、好きな作家が自身に影響を与えてくれた本を紹介してくれる本、すなわち「本の本」をよく手に取ります。 自分と好みが合うと思っている人が選ぶ本は、きっと自分の読書体験を広げてくれる一冊になるはずだから。 この本は単なる読書エッセイといったことではなく、著者の考えや過去のこと、日常などあらゆる方面に自由に伸びていきながらも感じ取れるメッセージが深く噛みしめたくなる文章が素晴らしいです。 とても読みやすいので、寝る前の一冊にもおすすめです。 《こんな人におすすめ》 ・自分の選書の幅を広げたい人 ・著者の考えに触れたい人
荒川区を中心に活動している、ちょっとおせっかいな本屋「KAZENONE BOOK」です。
さまざまな場所を転々としながら
間借り本屋をしたり、イベントに出店したりしています。
本・本屋というツールを介して
ときに世間話を楽しんで、おすすめの本を紹介し合って、お困りごとを聞いて助け合って……。
そんな街の本屋を目指しています。