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We Are Flowers
¥2,750
書籍紹介『We Are Flowers』 表紙のブルーとピンク。 思わず手に取り、飾っておきたくなるデザインが目を引く一冊です。 こちらの本は、横浜市青葉区を拠点に活動する旅する八百屋「青果ミコト屋」と、ブックレーベル&絵本専門店「yackyakcbooks」との共同制作で生まれた絵本です。 テーマは「野菜や果物の花」。 花の絵と共に「あなたはだれ?」と書かれたページをめくると、なんの花かを知ることができる、図鑑のような画集のようなつくりになっています。 普段当たり前に食べている野菜や果物も、植物だから花が咲く。とても当たり前のことだけれど、小さなお子さんはピンとこないかもしれません。いや、大人である私たちも正確にどんな花が咲くのかは知らない方が多いはず。 だからみんなでめくりながら勉強になるし、いつでも手に取れる場所に置いておくだけでもうれしくなるような本なのです。 「循環」をテーマにした紙選びにも注目してください。 見返しに使用されているのは、フードペーパーと呼ばれ、本によってにんじん、じゃがいも、きゃべつと、廃棄される野菜や果物からつくられているのだそう。 表紙は「出番待ちペーパー」といい、印刷の過程で余ってしまった紙を活かした取り組みです。余り紙ではなく「出番待ち」というネーミングもいいですよね。 さらに嬉しいのが、野菜から生まれたオリジナルの栞。これはミコト屋ででた野菜くずをミキサーで攪拌し、和紙の原料に混ぜたもの。野菜の繊維が見てわかるほどの質感。「これも元は野菜だったのか」と思いながら手にすると、感慨もひとしお。一つとして同じ栞はありません。 本だけでなく、本が生まれた背景や裏側が書かれたリーフレットポスター、野菜でできた栞がセットになっています。 まさに1冊まるごと「野菜」がつまった本。 ご自身やお子さんのため、または誰かへのプレゼントに。 ぜひ長く、長くお楽しみください。 === 企画:青果ミコト屋、yackyackbooks イラストレーション:山中タイキ 発行 :yackyackbooks 発行日:2024 年 8 月
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鞠子はすてきな役立たず【古本】
¥700
当店のインスタ連載「あの人のバイブル」で、エッセイスト・中前結花さんにご紹介いただきました。 ▼詳細はこちら https://www.instagram.com/p/DBvYcliS0Gv/?img_index=1 コメント: 「働かざるもの、食うべからず」と考えている夫と、専業主婦を希望して趣味を謳歌する妻。価値観の違うふたりのやさしい物語です。 わたしはこれを旅先で読んだのですが、夢中になりすぎて旅行のいちばんの思い出になってしまいました。 わたしもこの夫と同じで、どこか「仕事がすべて」だと思い込んでいたのかなあと思います。心が解かれるような体験でした。 +++ 働かないものも、どんどん食べろ――「金を稼いでこそ、一人前」に縛られない自由な主婦・鞠子と銀行員・小太郎の生活の行方は!? 金の時代の終わりを告げる傑作小説。『趣味で腹いっぱい』改題。 判型:文庫 頁数:240頁 古本状態:かなり良い
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最高の山ごはん
¥1,760
歩いて、作って、食べた! 最高の山ごはんって、どんなごはんだろう? その答えは「効率」でもなく「安さ」でもなく、「おいしい!と心底思ったごはん」。 ホシガラスメンバー8人のとびきりおいしかった山ごはんを元に、料理家・山戸ユカが独自のアイデアを加えて再現。 山で作るための合理的なヒントやアイデアもふんだんに盛り込んで、レシピとしてご紹介します。 著者:ホシガラス山岳会 出版社:PIE International サイズ:B6判変型 177×128mm ページ数:160ページ 発行年月:2016/11/21 +++ 年に1回くらい、ほんの小高い丘程度の山に登ることが好きです。立派な山でないのは、目的が「外で、おいしいご飯を食べること」だから。 この本を読んで、メスティンとガスバーナーを買い込んだあのころが懐かしい。 あのころとは違い、今は幼い娘ができたのでなかなか出かけること自体が難しいけれど、大きくなったらチャレンジしてみたいなあ、小高い山。 そして外で食べるごはんって美味しいよね、って二人で笑いたい。 野川かさねさんの写真も大好きです。 《こんな人におすすめ》 ・山登りが好きな人、趣味の人 ・外でごはんを食べるのが好きな人
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こんなふうに、暮らしと人を書いてきた
¥1,760
NHK「あさイチ」出演で話題! 取材した台所は300軒! 市井の人々の台所から人生を描く人気シリーズ『東京の台所』著者による、失敗だらけの28年で見えてきた〈書くこと〉にまつわる56篇。 私は書く仕事をしているが、言葉を聞く仕事でもあると思う。 次に取材のコツはと聞かれたら、耳と心で相手の話を聞くこと、と答えてみようか。 ーー本書より (出版社紹介文) +++ ノンフィクションの取材記事や、エッセイなど文章を書くことで生計を立てている、大平一枝さん。 私は書くことに自信がなくて、いつもおそるおそる原稿を出す日々だけど、こんなに有名な大平さんでさえ、穴に入りたくなるような恥ずかしい想いもされてきたのかと知ると、ちょっとだけホッとする。 恥も失敗も肥やしにして逃げずにきたから今があるのでしょう。 学ぶべきポイントが多すぎて、その度に本を閉じて考えこんでしまうほどです。 《こんな人におすすめ》 ・暮らしと仕事に興味がある人 ・物書きを仕事にしている人