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漢詩の手帖 いつかたこぶねになる日
¥1,980
フランス・ニース在住の俳人、小津夜景さんがつづる漢詩のある日々の暮らし。 杜甫や李賀、白居易といった古典はもちろんのこと、新井白石のそばの詩や夏目漱石の菜の花の詩、幸徳秋水の獄中詩といった日本の漢詩人たち、また中国近代の詩人である王国維や徐志摩の作品を清新な翻訳と極上のエッセイでひもとく。 巻末には本書に登場する漢詩人の略歴付。 推薦文: この人、何者? 極上のエッセーで、文体が弾み、とんでもなく博識で、どうやらフランス暮らし。俳句を作る人らしい。一回ごとに漢詩の引用があるが、その漢詩はいつも角を曲がったところに立っている。しなやかな和訳と読解が続く。 世の中は驚きに満ちている、と改めて思った。 ーー池澤夏樹 エッセイと漢詩。 一瞬の情景を保存したふたつの文章が、もとからひとつのものであったかのように縫い合わされていく。 ひとのこころは、時と場所を越えてもなお、こんなにもみずみずしく通じ合う。 ーー伊沢拓司(QuizKnock) 定価:1,980円(税込) 判型:B6判 製本:ハードカバー 頁数:272頁 +++ 今放送中の大河ドラマ「光る君へ」にハマっています。 歴史ものは苦手意識があるけれど、吉高由里子さんと「文学」が好きなのです。のちに紫式部となる吉高さん演じる主人公が、幼いころから漢詩に触れるシーンが何度も出てくるんですね。 パっと言われても何を言っているのだかさっぱり。でもなんだか気になる。そう感じていた矢先に出会った一冊です。 フランス暮らしの著者が描く、漢詩とエッセイ。絶対に読みやすいではないか。 漢詩が少しだけ身近になる気がしました。 《こんな人におすすめ》 ・エッセイが好きな人 ・読みやすい漢詩の指南書を求めていた人 ・漢詩を身近に感じたい人
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ネオ日本食
¥1,980
あなたの好きな、ネオ日本食はなんですか? ユネスコ(※)は、「ネオ日本食」を見落としている。 (※)無形文化遺産に「和食」を登録 「ネオ日本食」とは: 海外から持ち込まれたはずなのに、日本で独自の進化を遂げ、わたしたちの食文化にすっかり溶け込んでいる食べ物&飲み物。 B級グルメ、せんべろ、町中華、ヌン活 ── フード界の次なる最注目キーワードは「ネオ日本食」だ! かつてパンケーキ・ブームを牽引したトミヤマユキコが見出した“新概念”。 本書は、その歴史・魅力・美味しさを徹底的に取材し描き切った、読みものとしても一級の渾身作です。 さあ、身近なのに広大な「#ネオ日本食」の世界へ! [登場する店/会社/人とテーマ] ・「ホットケーキ」 珈琲ワンモア ・「パフェ」 浅煎りコーヒーと自然派ワイン Typica ・「たらこスパゲティ」 スパゲティ ダン ・「ランチパック」 山崎製パン株式会社 ・「ホイス」 有限会社ジィ・ティ・ユー ・「餃子」 ホワイト餃子 野田本店 ・「カツレツ」 ぽん多本家 ・「カレー」 インタビュー=稲田俊輔 + ナポリタン、名古屋めし等の論考も! 仕様:四六判 並製 (天地188mm x 左右128mm x 束幅16mm) / 210ページ / 257g 発売日:2024年03月27日 +++ ナポリタンは、日本発祥の料理だというのは有名な話。 ほかにもホットケーキ、餃子、カレー……。世界の料理のエッセンスを日本になじませ、今では当たり前になった食べ物は山ほどあるらしい。昨日食べたあの料理ももしかしたら? 本を読めば、久しぶりにあの料理が食べたくなるかもしれない。 そう、ちょっとだけ食の見方を変えたい時に読みたい本。 《こんな人におすすめ》 ・食べることが好きな人 ・「食」について興味がある人
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仏像えほん
¥2,200
仏像ってなんだろう? 仏像にはどんな種類があるの?どんな素材で作られているんだろう? 知っているようで知らない仏像の世界。 人々の幸せを願う〈祈り〉のかたちとして、いろいろな国の歴史と文化が混ざり合い、百年、千年と時代にあわせて形を変化させてきた仏像。 そんな多様な仏像の面白さと、そのヒミツを、カラフルで楽しいイラストとともに、ユーモラスにわかりやすく解説。子どもから大人まで、理解が深まる絵本です。 自由な想像力や豊かな表現力でつくられた個性あふれる仏像の魅力を知る、はじめの一歩となる入門絵本に。 《対象年齢》 読んであげるなら:5・6才から 自分で読むなら:小学中学年から 全漢字ふりがなつき 《ひとこと》 仏像えほんには、FSC®森林認証をうけた紙を中心に、古紙パルプや非木材パルプ配合の紙を選びました。捨てられるはずだったインキやノンVOCインキを使用し、印刷しています。 《作家コメント》 仏像が好きな、小さな仲間が増えたらうれしいなという思いから、長い手紙をしたためるような気持ちで作りました。イチ仏像好きによる、仏像の絵本です。 好き!と感じる仏像の造形的な面白さの奥に目をこらすと、仏教はもちろん、千年単位の時間や色々な国の歴史、思想、文化たちが輪になって踊っている姿が見えてきます。 そして、その輪の真ん中には、時間も国も立場もなく、お祈りの気持ちがすっくと立っています。年々、強くそう思います。この絵本が、私にとって改めて仏像に出会い、好きになるきっかけになってくれたように、皆様にとってもそうでありますように。願わくは、仏像をとりまく様々なものへの好奇心を広げる冒険の扉になりますように! 発売日 :2022年4月8日 価格 :2000円+税 発行 :YAMAVICO HAUS[株式会社 横浜アニメーションラボ] ブックデザイン:後藤寿方(DK) プリンティングディレクター:花岡秀明 印刷 藤原印刷株式会社 判型 :B5変型判 サイズ :257mm x 191mm ページ数:40ページ 本の種類:日本語 ISBN :978-4-9910506-2-6 +++ 私の母と妹は、時間があれば美術館やお寺に仏像を見に行く、仏像を推してやまない親子です。 そんな二人を横目に、「はて、仏像とはなにがよいのやら……。どれも違いが分からないし、見た目も一緒に見えるし……」と思って一緒に美術館についていくことはこれまで一度もありませんでした。 でも、きっと何か魅力があるのだろうな。だからこうして百年、千年経っても人々を惹きつけているのだろうな、と気にはなっていたんです。 そんな私の???の答えが分かりやすく、イラストとテキストで紹介されているのがこちらの一冊です。 すべての漢字にフリガナがふってあるのでお子様でもきっと楽しめるはず。もちろん、大人の方でも。 この本があれば、みんな退屈そうにしている修学旅行のお寺巡りなんかも、きっと一生の経験になるんじゃないかと思うのです。 《こんな方におすすめ》 ・子どもや友人知人に、仏像の魅力を知ってほしい人 ・仏像ってなにがいいのかよく分からない、けど知りたいと思っている人