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ロゴスと巻貝
¥1,980
小津夜景とは何者なのかが垣間見える、40篇の読書エッセイ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくてもーー 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。 これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。 本書は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。 (出版社紹介文より) 著者:小津夜景 出版社:アノニマ・スタジオ 発行年月:2023/12/28 +++ 自分が好きな本の傾向にどうしても偏りが出てしまうので、好きな作家が自身に影響を与えてくれた本を紹介してくれる本、すなわち「本の本」をよく手に取ります。 自分と好みが合うと思っている人が選ぶ本は、きっと自分の読書体験を広げてくれる一冊になるはずだから。 この本は単なる読書エッセイといったことではなく、著者の考えや過去のこと、日常などあらゆる方面に自由に伸びていきながらも感じ取れるメッセージが深く噛みしめたくなる文章が素晴らしいです。 とても読みやすいので、寝る前の一冊にもおすすめです。 《こんな人におすすめ》 ・自分の選書の幅を広げたい人 ・著者の考えに触れたい人
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本とはたらく
¥2,310
中学校を辞めてインドで学び、独学でデザインをはじめ、みずから本をつくり届ける……装丁家・矢萩多聞はどのようにして本をつくる仕事についたのか。その半生をふりかえる自伝的エッセイ。 『偶然の装丁家』(晶文社/2014年)に加筆修正、この8年間の出来事のなかから、本の可能性をひろげるエピソード、3.5万字を書き下ろした完全版。 発行:河出書房新社 四六判・並製コデックス装・320頁 +++ 長く大切にとっておきたくなるような本をいつも出されている、矢萩多聞さん。 矢萩さんの幼いころから今までの人生を振り返る一冊です。 「あなたは、どう生きていきたいのか」 そんな宿題をつきつけられたかのような気持ちになります。 とはいえ全くかたくなく、お人柄そのものがにじみでているような、包み込むような温かさがあります。 一般的な書籍とは一線を画す、独特な綴じ方にも注目です。 「日々の暮らしのなかのちいさな出来事を型にはめて理解するのではなく、もっと大きなふかぶかとした流れのなかで受け入れる。なにを信じ、どう生きていても、ゆるがないものがある。ゆるぐものがあるとすれば、それは人間だけ。」(本文より) 《こんな人におすすめ》 ・人生に悩んでいる人 ・インドが好きな人 ・装丁家がどんな仕事か知りたい人