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行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっているーー。
執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。
話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。
今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか……書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。(中略)
旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。
ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。(「まえがき」より)
著者:スズキナオ
出版社:太田出版
サイズ:四六判変型
ページ数:340ページ
発行年月:2024/7/23
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自宅にすぐ帰れる距離の町に「泊まる」ほど無駄な出費はない、と思う方は多いかも。
そうでしょうか?
その街の朝と夜を知ることで、見えてくることってあるような気がするのです。なんと手軽にできる冒険でしょう。
著者のスズキナオさんが書かれるテーマにはいつも惹かれます。
「深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」「遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ」など……。
身近なところでできる、選択の違い、視点のずらし方、それによって見えてくる景色。
そんな小さな気づきを見つけて紡ぐ天才だなあといつも思っています。
《こんな人におすすめ》
・無駄だと思われることに時間をかけるのが好きな人
・視点を変えて物事を見ることに興味がある人
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